【これまでの経歴】
~ しくじりと葛藤 ~

なぜ私が

終身雇用である大企業を辞め、

ライフシフト塾を創るにいたったのか

という視点で経歴をご紹介させていただきます。


少々長いですが、嘘偽りなく

「リアルな経緯」を書いていますので

お時間のある方はご覧いただけると嬉しいです。

◆安泰だと思ってとりあえず大企業に入社

就職活動時期に山一證券の破綻など金融危機が起こるものの、

なんだかんだ大企業に入れば安泰だろうという安直な考えで、

1999年に早稲田大学政治経済学部を卒業し、NTTデータに入社。

大規模システムのSEとしてキャリアをスタートしました。


◆終身雇用に疑問。専門性を磨く道へ

入社から5年ほど経った頃、それまで「管理系」の仕事が多く

専門性が身についていない状態に焦りを感じ、

自分のキャリア開発を会社に丸投げする終身雇用の生き方に

疑問を持ち始めました。


また、当時は人生100年時代という言葉はなかったものの、

人口動態と年金制度の実態を踏まえると

「少なくとも75歳くらいまで働かざるを得ない時代になるだろう」

ということを漠然と考え始めました。


そしてこれまでのように

「会社に人生を丸投げするような生き方」ではなく、

「いずれ自分の足で立つ生き方にシフトしなければ」

という焦りが生まれ始めました。


そして30歳を過ぎたころ、ある外部講座での学びをきっかけに

「経営に関わる仕事」に興味を持ち初め、

「経営スタッフ」としての専門性(ポータブルスキル)を磨くべく、

事業部門の経営企画担当に異動しました。



◆専門性を磨く日々

異動先では経営レベルの経営計画策定・事業計画実行管理から

現場レベルの業務支援まで幅広く業務を担当しました。

なかでも執行役員の副社長向けプレゼン資料作成においては

実質的に専属で担当し、数多くのプレゼン資料を作成しましたが、

この仕事は自分にとってもとても楽しく、充実した時間を過ごしていました。


◆一方で評価に恵まれず、やさぐれる日々

一方で人事評価のほうは恵まれず、

当時行われた人事制度の大変更と自分の置かれた状況が

「絶望的なほどのミスマッチ」となってしまい、

日々遂行している業務については上司から評価されるものの、

人事評価制度には全く嚙み合わず、昇級が大きく滞る事態に陥りました。

そんな自分の努力ではどうにもならない状況に、やさぐれてしまいました(^^;


ただ、やさぐれているだけではダメだと思い、

こうなったら「社外(転職市場)での評価を上げてやる!」という思いで、

社会人大学院(MBA)に入学し、二足の草鞋生活を開始しました。


◆一発逆転の勝負に出たが、あえなく討ち死に

そしてさらに、「もっと社外での評価を高めるぞ」という思いで、

さらなる成長を目指してジョブチャレンジ制度に挑戦しました。

が・・・・

新たな環境に適応できず、もがいてみたものの結果は失敗。


メンタルを病み、半年間の病気休暇期間に入りました。


◆これからの生き方を模索

ジョブチャレンジに挫折したちょうどそのころ、

当時通っていた社会人大学院の授業で「自分の志」を考える機会がありました。

その授業で課される問いを考えるうちに、


これまでは労働市場での価値を上げることに
必死でがんばってきたけど、
本当のところ、自分はどのように生きたいんだろうか


と深く考えるようになりました。


そして同じ時期に当時ベストセラーとなっていた

書籍「嫌われる勇気」を読んで、


これまでのように『他人の人生』を生きるのか、
それともこれから『自分の人生』を生きるのか


というメッセージにはっとさせられました。


確かにそれまでずっと、ほぼ100%と言っていいほど、

他人や世間の声という「他人の価値観に沿った人生」

全力で生きてきたことに気づきました。


一方でその期間があまりにも長すぎたために、

心が麻痺してしまっていて、

「自分の価値観に沿った自分の人生」とはどんな人生なのかが、

全く分からなくなっていることにも気づきました。


◆目指したい生き方との出会い

さらに同時期、ベストセラーとなった

「LIFE SHIFT」(リンダ・グラットン、他)を読みました。

そして「人生100年時代を生きていくために最も大事なこと」も、

「嫌われる勇気」のメッセージと同じく

自分の価値観に沿った自分の人生を生きること」

であることを知りました。


ここですべてが繋がりました。


これまでずっと悩んでいた

「これから描くべきキャリアの大方針」

「自分の価値観に沿った人生を生きること」

であると確信しました。


そしてそのような

「自分の価値観に沿った生き方」に共感し、

「自分もそのような人生を生きたい」と

強く思うようになりました。


◆自分の人生を生きるための軸が定まる

それから「自分の人生の見つけ方」を模索し始めました。

まずはいろいろなつながりのご縁から

アドラー心理学をベースとしたコーチングを学び、

そこでまずは「自分の人生の見つけ方」の大枠を学びました。


さらに、私自身が「理屈で納得したいタイプ」の人間であることから、

もっとロジカルに「自分の価値観に沿った人生」を見つける方法

を知りたいと思っていたところ、これまたある友人のご縁から、

それをドンピシャで叶えてくれる才能心理学と出会うことができ、

よりロジカルで体系化された「自分の人生の見つけ方」

学ぶことができました。


そして約半年間にわたって自分の心に向き合った結果、

「これからの人生100年時代における『キャリアの軸』」となる

「私自身の大切な価値観」を定めることができ、

以降、キャリアの大方針に関する迷いがなくなりました。


◆同じ悩みを持つ人の力になりたい

自分のキャリアの大方針が明確になった一方で、

自分の周りを見渡してみると、

かつての私と同じように、

人生100年時代の生き方がわからずにもがいている人が

たくさんいるということに気づきました。


そして自然と「そんな人たちの力になりたい」

と思うようになり

そのために必要な才能心理学のトレーニングを積み、認定資格を取得しました。


◆社内外でキャリア・コンサルティングに取り組む

そしてこのころの私は、たまたま幸運なことに、

社内での仕事としてキャリア・コーチングを実施する機会に恵まれました。


そして社外では「やりたいことのど真ん中」である、

才能プロファイリングを中心とした

「サラリーマンのライフシフト・コンサルティング」に

副業として取り組み始めました。


◆社内で実行することの限界

社内でのキャリア・コーチング開始から約1年が経過したころ、

「それなりにやりたいこと」は社内でやれているものの、

「やりたいことのど真ん中」である

「人生100年時代に向けたライフシフト・コンサルティング」については

会社のミッションとの兼ね合いから社内展開が難しく、

会社でできることの限界を感じ始めました。


そして「やりたいことのど真ん中」である

「ライフシフト・コンサルティングにフルコミットしたい」

という想いが、徐々に強くなり始めました。


◆突然の部署異動をきっかけに独立

そんなとき急遽予期せぬ形で他部署への異動が決まり、

社内でのキャリア・コーチングの取り組みもそこで終了となりました。


さらに新部署では業務もかなり忙しくなり、

副業の時間確保も難しくなったことを受け、

いろいろと悩んだ結果、

自分の使命と定めた「ライフシフト・コンサルティング」に

フルコミットするタイミングだと決意し、

2018年7月にNTTデータを退社・独立し、今に至っています。


以上、少々長くなりましたが、ここまでのお話が


なぜ私が終身雇用である大企業を辞め、
ライフシフト塾を創ったのか


の大まかな流れとなります。


そして現在は私のライフミッションである


「いい顔をして躍動する大人を増やす」ことを目指し、

・ライフシフト塾の主宰・運営
・グロービス経営大学院生(MBA生)向けの勉強会グループ(参加者1,512名)の主宰・運営
・1on1のキャリア・コンサルティング
・企業・自治体向けのセミナー・研修講師


などを行っています。